僕は橋本と旅に出る

僕は橋本と旅に出る

~旅を夢見る橋本病患者の闘病日記~

『改訂版 バセドウ病・橋本病 その他の甲状腺の病気』を読んで知った、新たな発見

こんにちは、みさです。

 

橋本病が分かったばかりの頃、病気について知るために甲状腺に関する本を数冊読みました。

 

それからしばらく、甲状腺に関する本は読んでいなかったのですが、最新の本が出ていたため読んでみました!

 

すると、ネットで見たことがある情報だけれど、お医者さんが明言していなかった事が明言されていたり、知らなかったことが書かれていたりと、とても勉強になりました。

 

今回読んだ本は、こちらです。

有名な伊藤病院の院長先生が書かれているので、まちがいないですね。

 

患者のための最新医学 バセドウ病・橋本病 その他の甲状腺の病気 改訂版 [ 伊藤 公一 ]

 

内容は、病気についての説明はもちろん、妊娠・出産や日常生活での注意点やケア方法などについても詳しく書かれていて、とても勉強になりました。

 

 

今日は、この本を読んで知った新たな発見と、新たに明言されていたことをシェアしたいと思います。

 

ちなみに、この本には橋本病以外にもバセドウ病をはじめとした甲状腺疾患について詳しく説明されていますが、この記事では橋本病について新たに知ったことのみお話ししている点、ご了承ください。

 

 

 

本を読んで、新しく知ったこと&改めて明言されていたこと

貧血は機能低下症の人の10%程度に見られる

元々、橋本病は女性に多く見られる病気なので、貧血を併発している人も多いと思っていました。

 

実際に、私も橋本病と貧血を併発しています。

 

ですが、橋本病患者のうち、どれくらいの人が貧血を併発しているか、明確な数字は知らなかったので新発見でした。

しかも10%程度と聞くと、私が思っていたほど併発している人は多くないのかな?と驚きました。

 

 

自己免疫によって甲状腺が破壊され、正常な大きさより縮んで小さくなることもある

 橋本病は、甲状腺が腫れる事例が多いのですが、私は人よりも小さく委縮しています。

 

橋本病で甲状腺が小さくなるという話はあまり聞くことがなかったので、この本で明言されていて「やっぱりそういうこともあるんだ!」と安心しました。

 

 

橋本病はバセドウ病ほど遺伝性がはっきりしてない

これは、ネットでもお医者さんとの話でも聞いたことがなく、新発見でした!

 

むしろ、橋本病も環境的要因と遺伝的要因があるとどこかで聞いたことがあったので、遺伝性がはっきりしていないのは驚きです。

 

はっきりしていないとはいえ、橋本病患者の血縁者にバセドウ病や橋本病の人がいるケースは多いみたいなので、遺伝の可能性も否定はできないみたいです。

 

私の血縁者には今のところ、バセドウ病や橋本病と診断されている人はいないのですが、症状的に怪しそうな人はいるので、病気と診断されていないだけという可能性もありそうですね。

 

増々、謎多き病気だ・・・

 

 

橋本病でも機能低下症までに至る人は16%。TSHが10以上の潜在性機能低下症を含めても22%

橋本病になっても、甲状腺機能低下症まで至る人は少ないということは知っていたのですが、 数字で見るとこんなに少ないのかと驚きました。

 

私は、原発甲状腺機能低下症と診断されているので、おそらく16%の中に入るのだと思います。

 

ちなみに、病気が分かったばかりの時のTSHは33だったので、どちらにせよ22%のうちには入りそうですね(^-^;

 

20代で橋本病を発症する人も少ないので、それも含めると私はレアケースなんだろうなあ。 

 

 

機能低下症の人に抗不安薬を処方すると、全身の代謝が落ちているため、少量の薬でも効きすぎて、ときに昏睡状態に陥ることがある

これは、なにかで聞いたことはあったのですが、甲状腺の本で明言されたのは見たことがないような?と思い挙げました。

 

甲状腺機能低下症だと臓器の機能も低下してしまうため、薬が効き過ぎてしまうというのは考えられます。

 

でも、橋本病はうつ病に似た症状が現れるため、甲状腺の病気だと気づかずに、心療内科や精神科でうつ病の治療を続けている人も多くいると思います。

 

そう考えると、このことは多くの人(特に、心療内科や精神科のお医者さん)が知っておくべきことだと思いました。

 

 

橋本病の経過は一人一人違うと言えるほど多様で、統計が取れない

確かに、橋本病だけれどバセドウ病の症状が出たり、橋本病でも普通に動ける人もいれば、常に体調が悪い人もいて、本当に謎多き病気だなとは思っていました。

 

ですが、この言葉を読んで、「お医者さんでもまだまだ分からないことがたくさんある病気なんだな」と改めて感じ、橋本病の複雑さを思い知りました。

 

 

自己免疫に影響を与える原因(ストレス・出産・花粉症・ヨウ素食品を大量に摂取・薬)

橋本病やバセドウ病の主な原因の一つにストレスがあることは知っていましたが、花粉症も原因の一つだとは思いもしませんでした。

 

また、自己免疫に影響を与える薬の種類も、この本には書かれていました。

(造影剤、インターフェロン治療、ゴナドトロピン放出ホルモンアゴニスト、ステロイド治療の急な中止の4つが挙げられていました)

 

以前書いた記事で、甲状腺機能障害がある人でも使える薬を挙げたのですが、こういう大切なことって、使う時になってみて初めて知ることが多いので、事前に知っておきたいなと改めて思いました。

 

 

ikiterudakede-marumouke.hatenablog.com

 

 

 

まだまだ謎多き橋本病

以上、本を読んで新たに分かったことなどの紹介でした。

 

自分の病気を知ることは、病気と共存していくために大切なことだと思います。

 

この本を読んで、新たに知れたことや確信を持てたことがたくさんあって、より橋本病のことが分かりました。

 

ですが、「橋本病は一人一人違うといえるほど、人によって様々な経過をたどります」と本に何度か書いてある通り、まだまだ分からないことだらけなんだなあと改めて実感しました。

 

それでも、これからずっと付き合っていかなければならないので、これからも病気について勉強しながら、うまく共存できる方法を探っていきたいと思います。

 

 

埼玉県所沢市航空公園のコスモス

【埼玉県にて】

 

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