僕は橋本と旅に出る

僕は橋本と旅に出る

~旅を夢見る橋本病患者の闘病日記~

【うつ状態の経験から学んだ】精神状態を測る5つのチェックポイント

【最終更新:2020/07/23】

 

こんにちは、みさです。

 

今日は久しぶりに体調が悪く、ほとんど1日寝て過ごしていました。

橋本病で体調が悪い時って、必ず胸のあたりが重たくなるんですよね。

あと、最近は疲れると声が出しづらくなることが増えました。

 

まだまだ、謎多き病気です。少しずつ理解して、上手に付き合っていきたいものです。

 

 

さて、そんな今日は、うつ状態だった頃のお話しをしたいと思います。

 

ネガティブな頃の気持ちとかって、元気になるにつれて忘れてしまうと思うんです。

だから、久しぶりに体調が悪くなったので、「ネガティブを記録するチャンスだ!!」と思いブログを書くことにしました。

 

 

うつ状態の時は、元気な時には想像できない思考になってしまいます。

そこで、経験からわかった「この症状が出ている時は危険な精神状態」という、私なりのチェックポイントを挙げてみます。

 

 

 

1.音楽の歌詞が沁みない

「なんだそれ(笑)」って感じですが、これ、意外と大事なチェックポイントだと私は思います。

 

「歌」って、背中を押してくれる不思議な力がありますよね。

私が受験の時は、ナオトインティライミさんの「Brave」と、Greeeenさんの「pride」をよく聞いていました。

当時はこれらの曲を聞くと、「もっと頑張ろう!」とやる気スイッチになっていました。

 

しかし、うつ状態の時はこの音楽の力が全く効きません。

 

実際、うつ状態の時に「受験の時の、頑張ろうって気持ちを思い出したら元気が出るかも」と思って先ほど挙げた曲を聞いてみたのですが、歌詞は全く頭に入ってこないし、イヤフォンをつけることで周りの音が聞こえなくなるのが不安になってしまいました。

 

「音楽を聞いても気持ちが上がらないなんて・・・」

と、ショックで落ち込みました。

 

 

 

2.悪夢を見るようになる

今も睡眠が浅いので、夢を見ることは多いのですが、うつ状態の時の夢はまさに「悪夢」を見ていました。

 

渋谷みたいな人通りの多い交差点で、多くの人に交じって、青っぽい色の貞子のような女の人がぶつかってきそうになる

という夢を毎日のように見ていました。

こうやって文字にしてみると別に大して怖くないのですが、当時はこの夢を見ることで、睡眠障害が日に日に酷くなっていました。

 

夢から覚めるのは大抵夜中で、起きた後は眠れず、怖いので電気を明るくして、朝になるまでひたすら天井を見つめ続けるという日が続きました。

 

夢って自分ではコントロールできないからこそ、精神状態が現れると思います。

 

 

 

3.訳もなく涙が出てくる

大学からの帰り道、特に辛いことがあったわけでもないのですが、ふと、涙を流している自分に気づきました。

 

道ですれ違った人が、表情も変えずに突然涙を流し始めたら驚きますよね。

 

私も、なんで涙が流れてくるのか分からず、恥ずかしいから泣くのを止めようとしたのですが、ポロポロと溢れてなかなか止まりませんでした。

 

大学内のカウンセリングに通っていたこともあるのですが、先生に話していた時に突然涙が止まらなくなって、声を上げながら号泣したこともあります。

 

普段は涙を我慢することができるのに、それがコントロール出来なくなる、しかも無意識で溢れてしまうのは、相当精神的にぎりぎりの状態であるサインの1つだと思います。

 

 

 

4.記憶力が落ちる

うつ状態の時に、友達と話していたときは、「あれだよ」とか「なんだっけ(笑)」など濁す言葉ばかり使っていました。

 

特に私は、芸能人などの人の名前がなかなか出てこないことが多く、酷い時は話している友達の名前さえ忘れてしまうほどでした。

 

ただでさえもネガティブな考えになってしまうのに、「何も覚えていられない。何も思い出せない」と自分をさらに責めるきっかけにもなってしまうことも、この症状が辛い理由の1つです。

 

 

 

5.希死念慮が強くなる

元々、軽く「死にたい(笑)」などとも言いたくないような性格なのですが、うつ状態の酷い時は、「どうせ私は死ぬんだろうな」と思っていました。

 

自分の意識では「死にたくない」と思っているのに、意識の及ばない、コントロール出来ないところで「死ぬんだろうな」という考えが浮かんで止めることができませんでした。

通学中に、気づいたら線路をじっと見つめていた時は本当に怖かったです。

 

 

 

そんな私を支えてくれた、たった1つの事実

うつ状態になると、どんなにポジティブに考えようとしても、どんなに元気が出るような努力をしても、全く効果がありませんでした。

 

そんな私を支えてくれたのは、歌でも薬でもありません。

 

それは、

うつは脳の病気だ

という事実です。

 

「たったこれだけ?」と思うかもしれませんが、うつになると、

「うつになってしまった私は弱い、ダメな人間だ。私が生きている意味なんてない」

と自分を否定してしまいます。

 

しかし、うつは脳の異常によって起こり、誰にでもなる可能性があるものです。

 

私はこのことを、大学の時に学んだ心理学で知ることが出来たので、

「脳の病気だから仕方がない。自分の心が弱いせいでもないし、誰にだって起こりうるものだ。」

と考えられ、辛い日々でしたがなんとか耐えることが出来ました。

 

 

うつで悩んでいる人には、ぜひこのことを頭の片隅に置いてもらえたらと思います。

また、うつ病で長く悩んでいる人は、ぜひ1度、甲状腺に関する血液検査を受けてみて下さい。

私も、うつだと思っていたら、実は橋本病という甲状腺の病気が原因だったことが分かりました。

甲状腺の治療を始めたら、うつの症状も落ち着きました(^_^)

 

以前の私のように、うつで悩む方のヒントになりますように・・・

 

 

 

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【カナダにて】

 


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