僕は橋本と旅に出る

僕は橋本と旅に出る

~旅を夢見る橋本病患者の闘病日記~

橋本病になって失ったものと得たもの

こんにちは、みさです。

 

薬に頼らないで、うつと不眠を治したい!!と思ってから、気持ちが前向きになり、以前の活気を取り戻せてきました(^o^)丿

「薬を増やす」という心療内科のお医者さんの言葉から今に至るのですが、もしこのようになることをお医者さんが分かっていて言ったのなら、してやられた!といった感じです(笑)

 

相変わらず中途覚醒は治りませんが、以前の状態からは想像がつかないほど元気になりました。そんな今日は、橋本病になってから失ったものと、得たものについてお話します。

 

 

橋本病になって失ったもの

1.体力

今まで私は手帳が埋まることが喜びであったくらい、朝から晩まで予定が詰め詰めな生活をしていました。

例えば、

朝5時に起きて12時までバイト→電車に乗って大学に行き2コマ授業→サークルでmtg→高校の友達とご飯→終電で帰る→朝5時に起きてバイト・・・

 

今考えると信じられないくらい休む時間も睡眠時間も短い生活を送っていました・・・

 

それだけのスケジュールをこなす体力もあったので、疲れは感じていませんでした。

 

 

しかし、橋本病の症状が出ていたと思われる大学3年生のときは、家に帰って1度座ると、立ち上がれなくなる日が急に何日か出てきました。

 

症状が酷くなってからは、短時間の仕事や午後だけ友達と会うなど1日フルで活動していなくても、次の日の午前中は動けず、寝たきりになってしまうことも多いほど体力が落ちました。

 

「若いうちは体力だけが取り柄」と言われますが、その若さの唯一の取り柄がなくなってしまいました(T_T)

これは性格上、スケジュール詰め詰めが好きだったこともあり、失ったものとしてもとても大きく感じます。

 

 

 

2.女子力

・髪が抜けるのが嫌だから髪の毛を洗わない

・肌が乾燥して粉吹いている

・気持ちが落ち込むので、おしゃれする気にもならない

・手が震えるので、アイラインがうまく引けないので化粧もしたくない

 などなど・・・

 

様々な失ったものを総合して考えて、女子力は失ってしまいました。

 

元からそんなに高かったわけではないのですが(笑)、働く女性として最低限の身だしなみは出来ていなかったと思います・・・

 

倦怠感が酷かった時は、シャワーを浴びるのも億劫だったので、3日に1回とかで済ませていました。

今でも髪の毛はかなり抜けるので、薄くなってしまうのではないかという心配から、2日に1回などのペースで洗うことも多いです。

 

化粧は今でもほとんど毎日しませんが、服装に関してはやっと考える楽しさも元気も出てきました!この状態になるまで3か月もかかってしまいました。

 

 

 

3.仕事

この書き方だと、クビになったと勘違いしてしまうかもしれませんね(笑)

自ら辞めたのですが、とても仕事ができるような状態ではありませんでした。

 

記憶力の低下によりつまらないミスが増え、

朝は起き上がれずぎりぎりに出勤、

土日は仕事の復習をする余裕もなく寝たきり、

一人暮らしだったため食事を準備する余裕もなく、スープで済ませることが多い、

家事もままならず部屋の中は抜け毛だらけ・・・

 

休職を経て、時短にしてもらいましたが回復する見込みもなく退職。

 

なので、橋本病で働いたり、家事をしている方は本当にすごいと思います。

症状も様々なので一概には言えませんが、ただでさえも普通の人に比べて身体がきついのに、日常生活を人のために行っているのは本当に素晴らしいと思います。

 

1度失ってはしまいましたが、薬が適量になるであろう春頃に再び仕事を得たいと考えています。

 

 

 

橋本病になって得たもの

失ったものがあれば、もちろん得たものもあります。

 

1.安心

最初に症状らしきものが出てから、約3年もの間原因が分からない不調に苦しんでいました。

なので、橋本病であると分かったことで得た安心は大きいです。

 

もし今もまだ原因が分からないままだったと思うと、ぞっとします。

きっと、うつ症状が進み、精神的にもっとつらい状態になっていたと思います。

 

 

 

2.時間

これは私に限った話かもしれませんが、退職して自宅療養に専念している今、自由に使える時間を多く得ることができました。

 

病気にかからず、元気に働いていたら、時間を作るために積極的に行動しない限り、こんなに自由な時間を手に入れることはなかったと思います。

 

時間ができ、精神的に元気になってきた今は、図書館に通いつめたくさん本を読んでいます。また、将来のために英語とお金についても勉強しています。

 

橋本病になって最初の頃は、「~をしたい」という前向きな気持ちは全くなかったので、時間がたくさんあっても寝るかぼーっとすることしかできなかったので、今はこうして得られた時間をより大切に使えることができています。

 

 

 

3.健康の尊さ

なんといっても、このことを若いうちに知ることができたことが、橋本病になって得たもので一番大きなものだと思います。

 

実際に失ってみないと、大切さに気付くことができないのだなということを実感しました。

きっと、命の期限を知らない私は、寿命を知らされている人よりも命の尊さを本当に分かってはいないのだと思います。

 

頭で理解することと、実際に失ってみて気づくことは全く違います。

 

健康な体は当たり前ではない。

 

そう思ったら、橋本病で体力もなく、女子力もなく、仕事もない私ですが、

美味しいものを食べる口はあるし、きれいな景色を見る目もあるし、心揺さぶられる音楽を聴く耳もあるし、いいにおいを嗅げる鼻もあるし、好きなところに歩ける足もあるし・・・

 

今あるものを大切に、今できることをしたい

 

そう、今まで以上に強く思えるようになりました。

 

 

 

橋本病で人生が変わった

つい長々と書いてしまいましたが、良くも悪くも、私の人生は橋本病になったことで、大きく変わりました。

 

気持ちが落ち込んでいる時はこのような考えなど浮かばなかったし、失ったもののことばかり考えていましたが、体調が回復してきた今だからこそ感じたことを書き留めてみました。

 

絶不調だった頃の私!!ここまで元気になるよ!!だからあと少しがんばれ!!

 

 

 

箱根オルゴール美術館の天使の飾り

【箱根にて】

 


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